前回に続き、今回はKEMPERの機能/操作性についてです。
前回の記事はこちら。Kemper Profiling Amplifier – ケンパーって!? 使った感想
いろいろとスイッチとかノブとかあって難しそうにも見えますが、操作性は非常によく考えられていて普段よく使うであろう必要なスイッチ類がパネルに出ています。
フロントパネル
まずはメインとなるスイッチ部分から
左からSTOMPS、STACK、EFFECTSセクションとなっていて、ここにいろいろなエフェクトなどをアサインして設定などをしていきます。
左側のSTOMPSセクションはモノラルなので主にアンプの前に置くディストーションやワウなどを置くのが良い感じです♪ 真ん中はアンプセクションで、ここでアンプの挙動などを細かく設定していく事が出来ます。取り込んだアンプのコンプ感だったり、ヴィンテージ感を出したりモダンアンプ感を出したり、キャビネットの鳴り方だったりと結構細かく設定できます。正直、出音の変化が微妙で分かりにくい項目もありますw
右側のEFFECTSはディレイやリバーブなど空間系を置くのにはちょうどいいステレオ信号となっています。 右端のリバーブのみ固定でここに他のエフェクトを置く事が出来ませんが、STOMPS.EFFECTSの7つの枠にはどのエフェクトでもアサインできるようになっています。下側のSTOMPS、STACK、EFFECTSの3つのスイッチはそれぞれON/OFFが可能で、例えばSTACKをOFFにすれば楽器の生の音にエフェクト音のみがかかった状態となるのでD.Iとしても機能します。
その右隣にはマスターボリュームとディレイとリバーブの調整できるノブが付いてます。 先ほどのEFFECTSスイッチを押せば詳細な設定も出来ますが、ディレイ・リバーブのかかり具合を、このノブで簡単に調整できるようにフロントパネルにあるのが非常に便利。
パネル下側には普通のアンプ同様、歪みの調整のGAIN、EQを操作するノブがあり、右側のノブは各リグの音量を揃えるためのボリュームがあります。 これらがほぼメインで触るスイッチ類なのですが全く難しくないです。その他のスイッチ類に関しても、それらに付随して触る事になるスイッチですが特に難しい事はありません。
UNDO/REDOボタン
エフェクトやアンプなど設定を弄っていて元の設定と比べたいって時ありますよね。このスイッチのお蔭で前の設定と変更した設定を行き来出来るので非常に便利なスイッチです。
LOCK
1つのアンプやキャビネットまたはエフェクトをLOCKしておけるスイッチ。例えばPCのリグマネージャーでアンプを探すとき、キャビをMarshallのキャビに固定しておけば、いろんなアンプの情報をキャビを固定したまま呼び出せます。だいたいどこのスタジオにも常設のMarshall1960キャビを固定して探せばどんなサウンドが再現できるかイメージする事が出来ます♪
COPY/PASTE
今作ったお気に入りの設定を他のプリセットにも使いたい!!そんな時にコピペ機能は役立ちます。最初からエフェクト選んで設定を変えてという煩わしさが無くなります^^ など、デジタルアンプならではの便利な機能があるのもKEMPERの良い所♪
この辺りが普段よく使うスイッチです。他にはインプットやアウトプットのスイッチ等細かい設定に使うスイッチがあります。
バックパネル
KEMPERのバックパネルには様々なインプット・アウトプット端子がついてます。
右上のスピーカーアウト端子。これは直接キャビネットに繋ぐアウトプット端子なので当然パワーアンプ無しの物には付いてません。 メインのアウトプットが2×2、MIDI・SEND/RETURN、DIRECTOUT、KEMPERリモート接続用のNETWORKとは別にスイッチ・ペダルを追加できる端子など必要な端子は揃ってると思われます。
- MAIN OUTPUT:LINEでPAに繋いだり、レコーディングの際にオーディオインターフェイスに繋いで録音したりとメインとなるOUTPUT。
- DIRECT OUT : こちらはギターやベースなど繋いだ楽器の何も加工されていない信号が出力されます。こちらの信号もDAWで一緒に録音しておけば、後にリアンプの作業が出来るので非常に便利です♪
- ALTERNATIVE INPUT : AUX/INも備えているので音楽などを流しながらの練習も可能です。
KEMPERには専用のコントローラーがありますがMIDIペダル等、外部ペダルでの切り替えも出来るのでそちらを使って操作も出来ます。ただし当然の事ながら切り替えのタイミングの遅延や外部ペダルでは出来ない事もありますので、専用コントローラーを揃えた方が間違いなく良いです♪
KEMPERリモート
上にも書きましたがKEMPER専用のコントローラーがあります。 こちらは電源を供給できるLANケーブル1本で本体と接続可能なので別にアダプターは必要ありません。 シンプルな作りでこういうペダルを使った事がある方にはすんなり馴染むでしょう!
精度の良いチューナーやTAPテンポ・LOOPERも付いていますし、エクスプレッションペダルなどの外部ペダルも4つ接続できます。(本体の端子を合わせると計6個) BANKの切り替え、5つに別々のプリセットをアサインし切り替えできるスイッチ、4つのエフェクトのON/OFF切り替えスイッチなど、こちらもこれだけあればいろんな場面に対応できるかと思います。
ただし!このペダルにはちょっとした欠点が・・・。 スタジオで実際に思ったのですがコントローラーをコンパクトにした結果、少々スイッチの間隔が狭いです。慣れないと踏み間違えなど結構起こります・・・。 手元に集中しながらもペダルを間違えずに切り替えるのはスイッチを切り替える練習が十分に必要! それ以外は今の所ストレスは感じません。
本体もペダルもちょっとしたマルチエフェクターを使ったことがある方であれば直感的に操作可能だと思います。プロファイリングや細かい設定をする場合にはマニュアルを読む必要があるかもしれませんがそんなに難しい事はないと思います。
でわ( ̄^ ̄)ゞ
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