雑談/Steve Vai式フレーズと藤岡幹大 式スウィープ

本日6月6日はギタリストSteve Vaiの60歳の誕生日です♪

60歳にしてまだまだ現役で世界のトップに立ち続けるギタリストの1人。
ほんと凄いですね。
私が「ギタリストは誰が好き?」と聞かれて1番に名前を上げるギタリストです。

そして、もう1人の好きなギタリスト。藤岡幹大さん

今日はこの2人に共通するフレーズの紹介です。

応用範囲の広い1度・5度・9度フレーズ

①をルート(基音)とし、1度・5度・9度で構成されたフレーズ

アルバム:Real Illusions収録の「K’m-Pee-Du-Wee」でもこのフレーズを使ったソロを聞くことができます。

ヴァイの楽曲などでも出てくるこのフレーズ。(下図)

ヴァイっぽさを意識したフレーズを弾いてみました。↓↓↓

1弦から降りてくるパターンもヴァイはよく使います。

そして、藤岡さんが手癖フレーズのように使っていたスウィープもこのフレーズを連続移動させたものです。(下図)

藤岡さんの場合、1度のルートから始めるスウィープが藤岡流。

これはあくまでも私の想像ですが、藤岡さんはヴァイのこのフレーズを分析し自分流にアレンジした形があの連続フレーズになったのでは? と思っています。

実際、初めてライブで藤岡さんのこのフレーズを聞いた時に「ヴァイみたい!」と思ったぐらいでした。そして、セミナーでもよくヴァイの話をされてましたのでフレーズや曲の分析はよくされてたんじゃないかと思っています。

藤岡さんの手癖スウィープフレーズ↓↓↓



同じ音使いでも全然印象が変わりますね。

ヴァイの方はEリディアンスケール、藤岡さんの方はキーCのダイアトニックスケールに沿って弾いてみました。

このフレーズの使い方

このフレーズを使いこなすには、まず構成音を理解しておく必要があります。

上の方でも書きましたが、このフレーズは1度・5度・9度の音だけで出来ています。


そしてメジャースケールの知識も必要です。(メジャースケールについては今後に書く予定です)

メジャースケールの中で、1度・5度・9度の含まれているスケールを導き出すと、次の赤文字の5つのスケールに該当します。

  • 1.イオニアンスケール (1.9.3.11.5.13.7)
  • 2.ドリアンスケール (1.9.♭3.11.5.13.♭7)
  • 3.フリジアンスケール (1.♭9.♭3.11.5.♭13.♭7)
  • 4.リディアンスケール (1.9.3.#11.5.13.7)
  • 5.ミクソリディアンスケール (1.9.3.11.5.13.♭7)
  • 6.エオリアンスケール (1.9.♭3.11.5.♭13.♭7)
  • 7.ロクリアンスケール (1.♭9.♭3.11.♭5.13.♭7)

スケール名を書くと難しそうですが、キーC (ドレミファソラシ)で見ると、

ドレファソラ → C D F G A
①② ④ ⑤⑥

から始まるスケールという事になります。

残りの2つ、フリジアンスケールは♭9が、ロクリアンスケールは♭9・♭5が含まれているためこの運指では弾けません。

指板表でCDFGAの位置を見てみると下の位置になります。

この各音それぞれの上でこのフレーズが弾けるわけです。

藤岡さんの先ほどのフレーズ。各音のルートがぴったりと合っていることが分かると思います。(下図)

このように、運指さえ覚えておけばいろんな所で応用できるのがこのフレーズのいい所です

ちなみに!!

9thの音を半音下げて♭9にしてやるとフリジアンスケールとして対応はできます。雰囲気的にはオリエンタルな中東なイメージの音使いになります。(下図)


こちらの音使いは、藤岡さんの著書。
バカテク・ギター虎の巻!総合練習曲第壱番 P.44に記載の曲の中でEフリジアンのフレーズとして出ていますので、この本を持っている方は一度聞いてみてください


では、今回はこの辺で

でわ( ̄^ ̄)ゞ

←この記事を共有する

コメントは受け付けていません。