AIRSTEPはさまざまな接続方法でほとんどすべてのデバイスにインターフェイスして、ハードウェア/ソフトウェアを自在にコントロールできるこれまでにないフットコントローラーです。
USB、MIDI、リレー(フットスイッチ)端子、そしてBluetoothを装備したAIRSTEPは1台でほとんどすべての音楽関連のハードウェアデバイスとソフトウェアをコントロールできます。堅牢なボディーに5つのフットスイッチを搭載。エクスプレッションペダルも2つ接続できます。
他のデバイスとの接続はUSBケーブル、MIDIケーブル、TRSケーブルといった物理的なものだけでなく、Bluetoothを介したワイヤレス接続も可能です。
扱えるデータもあらゆるMIDIコマンドはもちろん、コンピューターのキーボードと同等のHIDコマンドも可能。フットスイッチ端子を使えば、MIDI機能を持たないギターアンプのチャンネル切替えもできます。
しかも1つのトリガーで、最大で8つまでのコマンドを混在して任意のインターフェイスへ送信できます。
この説明だけ見るといろんなデバイスに接続でき、それをこのコントローラー1つで制御できるというのは分かると思います。そして今まででは1つの機器に対して接続しコントロールさせる事が出来るというのはこれまでもありました。
がっ!!
これのすごい所は
「1つのトリガーで、最大で8つまでのコマンドを混在して任意のインターフェイスへ送信できます。」
これはつまり、AIRSTEPに接続した機器それぞれを1つのスイッチに割り当てコントローラー1つで8つまで同時に制御できるという事です。
そしてBluetooth機能を備えているので、ここに接続した機器をワイヤレス化する事も可能。
凄すぎますね…。
具体的に何に接続できるのかと言えば。例えば、
MIDI:
2つの5ピン標準MIDI端子、USB-C端子、およびBluetooth MIDIインターフェイスを介して、ハードウェアでもソフトウェアでも、MIDIに関連するすべてのものをコントロールできます。
入力されたすべてのMIDIメッセージは、任意のMIDI出力へ転送できます。
PC :【コンピューターのキーボードと同等のHIDコマンド】
AIRSTEPを「フロアに置いたワイヤレスキーボード」として使用できます。
ギターを弾きながらYouTubeのレッスン動画を観たり、楽譜を見たり、曲のコピーをしたり、はたまたDAWでレコーディングをするような場合、手での操作が不可欠ですが、AIRSTEPを使えば手はフリーになります。カメラ切替えアプリを足元でコントロールできれば、一人配信も夢ではありません。
フットスイッチとして :
フットスイッチ(TRS)入力端子を装備したアンプやペダルエフェクターをコントロールするための従来のフットスイッチとしても使用できます。2つのTRS 出力端子装備しているので、フットスイッチ(TRS)入力端子を持つ機材を最大で4台までコントロールできます。
したがって、アンプチャンネルの切り替え、ペダルのトグル機能、タップテンポ、さらには鍵盤楽器のサステイン機能すらコントロールできる強力なフットスイッチとして使用できます。
設定は専用アプリで
いろんな事が出来すぎて操作が難しい気がしてきますが、操作自体はスマホ(ios/Andoroid)に専用アプリを入れて、AIRSTEPとBluetooth接続し同期するだけです。
AIRSTEPのすべてのパラメーターは、Bluetoothを介して専用アプリで編集可能で、最も直感的で便利な方法です。このアプリでは、各フットスイッチの機能、各プリセット内容、バッテリーの状態などのさまざまな状態を表示し、すべてのパラメーターを編集、プリセットとして保存できます。このアプリには、ほとんどのハードウェアデバイスとソフトウェアをコントロールする膨大なオンラインプリセットがあらかじめ含まれています。AIRSTEP本体には、よく使う5つのプリセットをアプリから送って保存できます。
上記写真左がいろいろなプリセットが用意されている画面。
右がそのうちの1つGuitar Proのパラメーター設定画面です。
もちろんこのまま使ってもいいですし、自分なりにプリセットを変更して使用する事が可能です。すべて英語表記ですが触ってみれば何となく理解出来てくると思います。
主な特徴:
- 5ピン標準MIDI、USB、Bluetooth出力を介してすべてのタイプのMIDIメッセージを送信
- Bluetooth経由ですべてのタイプのHIDメッセージを送信
- フットスイッチコントロール端子を装備したデバイスへのフットスイッチアクションを送信
- 1つのトリガーで最大8つの異なるメッセージを送信
- フットスイッチを踏むか、放すか、長押しで異なるトリガーアクション
- フットスイッチとLEDインジケーターのトグルモード
- AIRSTEP Liteと組み合わせることで、5つのフットスイッチに5つのワイヤレス拡張フットスイッチの追加
- BluetoothによるMIDIおよびHIDコントロールに特化したAIRSTEP Lite
- TRSタイプとRTSタイプの両方をサポートする2つのエクスプレッションペダル端子
- 直感的に使える専用アプリとステータスを表示するインジケーター
- ユニークなUSB HOSTモード
- 独自のMIDIトリガー機能
- 入力されたすべてのMIDIメッセージをすべてのMIDI出力まで転送可能
- 約30メートルの通信距離
- フル充電で最大300時間の動作
- ファームウェアは専用アプリで簡単アップデート
- 頑丈なアルミニウム押し出しによる筐体
そしてAIRSTEPが優れている所はまだあります。
筐体の5つのスイッチそれぞれに踏む・離す・長押しする。と3種類の指令を別々に設定する事が出来ます。
例えばDAW操作でRECを1つのスイッチにアサイン。そしてもう1つのスイッチにはSTART/STOPを動作するように設定。そしてそのSTART/STOPスイッチを長押しするとUNDO(やり直し)するように設定にアサインしておくと、2つのスイッチだけで録音・停止・やり直し・再生を足元で操作できるようになります。
楽器を手にして録音するとき、いちいちPCのキーボードに手を伸ばす必要もなく足元で尚且つワイヤレスで操作できるのは本当に便利だと思います。
またAIRSTEPにはAIRSTEP Liteもあります。
こちらは接続端子を省きBluetoothのみをMIDIおよびHIDメッセージの送信に使用できるようにしたいわばライトバージョンです。スマートフォン、タブレット、コンピューターにBluetooth経由で接続してソフトウェアをコントロールすることはできますが、ハードウェアに物理的に接続したコントロールはできません。
Liteは通常モデルのAIRSTEPにも接続でき、2つを持っていればワイヤレス拡張フットスイッチとしても使用できます。AIRSTEPとAIRSTEP Liteをペアリングした状態で、AIRSTEP LiteでAIRSTEPに物理的に接続されているすべてのデバイスをワイヤレスでコントロールできます。
*例えばアンプのチャンネル切替えをワイヤレス化することすら可能になります。
いろいろ機能を書いてきましたが、出来る事が多すぎてそして便利すぎて、間違いなく今年買って良かった物の上位になりそうです笑
関連記事:XSONIC AIRSTEPをKEMPERとPCにBluetooth接続してワイヤレス録音環境を作る
でわ( ̄^ ̄)ゞ