以前の記事で、指板を度数で見るために/コードの度数を把握する という内容の記事を書きました。
指板上を度数で見れるようにする為にコードトーンの度数の位置を覚え、そこから他の度数の位置を導き出すのが最初は音を見つけやすいですし覚えやすいです。最終的には指板を見て瞬間的にここが9thの音!などと見れるようになるのが目標です。
しかし、なぜ指板の音名の位置(ドレミ…)を覚えたり、ややこしい度数などというものを覚えないといけないのか…。
それはダイアトニックコードや音楽理論を理解するために欠かせないからです。
音名や度数などの暗記はギター弾いていたらいつか覚えられるようになるものでも無いので、意識してさっさと覚えてしまうのが良いと思います。
度数とは
度数とは、音のインターバルを数字にしたものです。
基準となる音を1(ルート)として、そこからどれぐらい音程差があるのかを数字で表します。下の表は1をルートとして1オクターブ内の音を数字にしたものです。
1 | ♭9 | 9 | #9 | 3 | 11 | #11 | 5 | ♭13 | 13 | ♭7 | 7 |
(♭3) | (♭5) |
1,3,5,の青文字がいわゆるコードトーン。
その他の音がテンションといわれる音になります。
表の下の段のように#9の音はマイナーコードのm3というコードトーンです。#11は♭5として表記されることもあります。
7度の音は4和音時のコードトーンになりますが、個人的には3和音のコードトーン青文字 + テンションという認識の方が理解しやすかったのでこのような表記にしました。
1、3,5のコードトーンが分からない方はこちらを読んでください↓↓
指板を度数で見るために/コードの度数を把握する
ただ上の数字の並びを覚えただけでは何も理解できないので、コードを使ってどこに何の音があるのかを視覚的に覚えるのが良いと思います。
7thコードを理解する
まずは7thコードを覚えます。
○M7 | ○7 | ○m7 |
上段が5弦ルートのコードフォーム、下段が6弦ルートのコードフォームとなります。7thコードの7の位置はルートの半音下が7、全音下が♭7の音になります。この6つのコードフォームが基本的な7thコードの押さえ方となります。
さらに7thコードは5度の音を省略して弾かれる事も多いのでそちらのコードフォームも覚えていきます。こちらのフォームは様々なテンションを含んだコードヴォイシングでこれらのフォームを使って弾かれることが非常に多いので必ず覚えておきたい5度省略の基本フォームです。
○M7 | ○7 | ○m7 |
フォームは図の通り。
上段が5弦ルートのコードフォーム、下段が6弦ルートのコードフォームとなります。こちらの5弦フォームの方では3度の位置が先ほどの基本的な7thコードと変わっているのも押さえておきたいポイント。
当然ですが同じ3度の音もあちこちに存在しますが、基本のポジションをまずはしっかり覚えておく必要があります。
ルートの①から7度の音がどこにあるかを意識して覚えます。3度の音がフラットする事でマイナーのコードになる事も当然ながら覚えておく必要があります。
まずは7thコードの7度の音をルートから見てどこにあるかをコードの形と一緒に覚えます。
特に下側の5度省略のフォームは本当にいろんなテンションコードを弾くための土台となる形なので確実に覚えておきましょう。
*追記
上記に m7♭5 (マイナーセブン・フラットファイヴ) コードの記載が無かったので追記しておきます。
5弦ルート | 6弦ルート |
m7♭5コードはそのコード名の通り、マイナーセブンコードの5度の音がフラットしたものになります。
ちなみに♭5の音と#11は同音ですが、m7(#11)と表記してしまうと5度と♭5が共存してしまう事になるため、5度をフラットさせたコードという意味で♭5と表記されます。♭3=#9も同音ですが、コードやスケールによって表記が変わります。
♭7は#13とはならないので注意です。
でわ( ̄^ ̄)ゞ