Kemper Profiling Amplifier レビュー – ケンパーって!? 使った感想

(*こちらの記事は以前のブログ2017年のものから引き継ぎ再編集したものです)

デジタルアンプの常識を変えたと言ってもいいと思うほどのKEMPER。実際手にして使ってみた感じはやはり音、手軽さ、使い心地、全てにとって扱いやすい印象を受けました♪ KEMPERはドイツのメーカーで日本ではKORGが輸入代理店となっており、修理メンテナンスもKORGさんでして頂けるようですのでそこも安心なポイントですね♪

今では有名ミュージシャンでも使用しているアーティストは多く、海外のフェスでもケンパーの使用率は高いようです。それだけ使い勝手が良く信用されている製品という事でしょう^^ ただ値段がやはりそれなりにしますので、私も購入に至るまでに何度かケンパーのセミナーへ参加し、また試奏もしたり日本でKEMPER使用アーティストのサポートや販促活動をされてる方のお話も聞いた上で購入を決めました!! という事で、KEMPER自体は有名だけど意外に知られていない?ケンパーの部分を私なりに紹介したいと思います。。

 

 

KEMPERの種類

ケンパーは2020年現在、全6機種出ています。

まずは上記2つのヘッドタイプラックタイプ。それぞれパワーアンプ有り無しの2機種があります。そしてもう1機種がパネルが白のヘッドタイプ

こちらが元祖のケンパーでパワーアンプ無しのみとなります。そして各ケンパーを操作できるKEMPERリモートっというフットスイッチがあります。(別売り)

スイッチ操作はMIDIコントローラーでも出来るのですが、やはりこの専用フットスイッチが使い勝手が良くケンパー購入するなら一緒に買いたいところです^^ ケンパー自体、実によく考えられている製品で本体とコントローラー、そしていくつかエクスプレッションペダルがあれば、ほぼほぼどんな演奏者でも満足できるパフォーマンスが得られるんじゃないでしょうか? よほどこのエフェクターが使いたいとかが無ければ他に接続する必要が無い気がします。。 ただ初心者向けでは無いので、最低でもスタジオクラスのアンプやいくつかのエフェクター等を使いこなせないと各パラメーター等の設定は難しいと思いますのでここは注意が必要!! 高いお金出して買ったは良いけど、使いこなせなくて評価を下げるのは良くないですからね^^;;

こちらは新しく発売されたフロアタイプのKEMPER STAGE。

それぞれの機種で違いは形のみで、どの型でも出来る事は全く同じです。KEMPER STAGEはコンパクトなフロア型となり持ち運びが楽なのが良いですね。選ぶ際の判断基準は形とパワーアンプが付いているか付いていないかの違いだけです。

使った感想 KEMPERってどうなの?!

実際KEMPERってどうなの?ってとこですが・・・まずはケンパーを有名にした最大の特徴。 プロファイリング いわゆる実際の真空管アンプ等、本物のアンプから出るサウンドをそっくりそのままコピー出来る機能。

音を解析しデータ化する事により世界中のどこの会場でも同じ音が再現できる!!これがプロのミュージシャンに受けた最大の特徴。ヴィンテージアンプは到底ステージで使いまくる事は無いでしょうし、同じ真空管アンプでも使う場所・日によっていつも全く同じ音が出る事はありません。それがプロファイリングする事によってどこでも全く同じ音が再現できるわけです。布袋寅泰さんなんかは最近のリハーサル現場では生のアンプでリハをして音作り、その音をデータ化してケンパーに取り込みライブ現場ではケンパーで演奏をされているそうです。

また勘違いされている方も多いようですが、ケンパーはギター用アンプではありません!! ベースアンプも取り込めるし、キーボード奏者も使っておられます。「スピッツ」の今のライブ現場ではドラマー以外のメンバー全員ケンパーを使用しライブ&レコーディングされています。それだけ汎用性の高い物でもあるようです。

もう1つ気になる所は デジタルアンプだからデジタルっぽさがあるのか!?

これについては実際デジタルっぽい所は残ると言っておられる方もいます。。こればかりはその人の聴覚や感覚の事なので何とも言えません。これについては環境や再生するスピーカー、リグデータなどによって感じ方が変わるかもしれませんね。私は実際のアンプ同様にスタジオにてギターキャビネットなどに繋いである程度の音量を出して、ちゃんとプロファイルされているデータ使用しましたが気になるようなデジタルっぽさは私は感じませんでした。それどころか「いや、マジですごい」と感心しました。

いや実際デジタルですからそういった部分もあるのでしょう。しかしデジタルであろうと音が良ければいいと思っているので私は気になりません。ポテンシャルを知りたいのであれば私のように実際にセミナーに参加するとか、楽器屋で何度も試奏してみて納得された上で購入が1番いい道かもしれません。

あとは自分でプロファイリングしないとだめなのか?という所ですがプロファイリング出来る環境に無くても最初から多くのプリセットが入っていますし、購入者が無料で使用できるソフト。リグマネージャーというのがあります。

これは全世界のケンパーユーザーが自身でプロファイリングしたデータを共有できるリグ管理ソフト。 ケンパーのプロファイリングデータはリグと呼ばれ管理されます。

このリグマネージャーを使えば世界中のアンプデータを使いたい放題です。高級なブティックアンプからスタジオ、自宅クラスのヘッポコアンプまで(笑) まさにアンプ置き場です。そしてプロファイリングする人もそれぞれなので凄くいい音で録れているリグもあれば、どうやってこんな酷い音を取り込んだんだ?と言いたくなる音もあります笑

現在ではおよそ10000以上のリグデータがあるので、ほぼアンプ探しで困る事は無いと思います♪ 当然レアなアンプは無い事もありますけど欲しい音はこの中に必ずあると思います^^ そしてアンプとスピーカーの組み合わせが自由自在!! これはデジタルアンプならではの強みですね。

通常プロファイリングは実際のアンプスピーカーの前に立てたマイクで集音されデータ化されます。なので当然、歪み具合や真空管のコンプ感、スピーカーキャビネットの鳴りまで全てが忠実に集音されます。しかしデータ化されるとスピーカーキャビネットのみを違うメーカーのキャビに変更したりも出来ます。 なぜこんな事ができるのか??謎です笑

例えばJC-120をメサブギーのスピーカーで鳴らすことも可能です。コンボタイプのアンプだろうが関係なく入れ替えできます。そしてキャビネットの鳴り方、アンプのコンプ感・歪み具合・細かい所まで調整が全てのアンプで可能です。 これが何を意味するかというと、使う方の好みに合わせてどのアンプであろうと好きなようにモディファイできるという事。つまり分かる人が弄れば好みの音はいくらでも作れてしまう。私はそこまでの境地にはまだまだ立ててませんが・・・。

私が一番助かっている事は機材が減ったという事。外部ペダルを1つ追加したぐらいで、ほぼこの1台で完結してしまうんですから。

でわ( ̄^ ̄)ゞ

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